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稲取の雛(ひな)のつるし飾り

2008/3/10、雛のつるし飾りを見に稲取へ。

雛のつるし飾りは、雛壇の左右に吊るし飾りを飾る風習で、絹の端切れや古い着物などを使い、中に綿を入れてぬいぐるみ状に作ったもので、色とりどりの吊るしものが綺麗です。飾りものには意味があり、早くはいはいを始めるように「這い子」、お金に困らぬよう「巾着」、邪気を払う「桃」や「うさぎ」、娘に虫がつかぬよう「唐辛子」などが赤い糸に縫い付けられています。

18切符で伊東まで行けるので、たしか伊豆急分の運賃は片道1150円くらいと記憶。

8:52頃の列車で静岡駅を出て東海道線普通列車から熱海乗換え、伊豆稲取駅に着いたのは11:34。早速歩いてメイン会場に向かいます。町のあちこちでも、電器店など普通のお店にも雛のつるし飾りを展示してあり、その多くは自由に見ることができました。道端でも吊るし飾りや古布なども販売していて、普段静かな町も観光バスで来た団体さんが多く、賑わっていました。

さて、駅から10分ほど歩いてメイン会場のひとつ、港の向こう側の「むかい庵」に。
こちらは、入場料200円かかります。

Inatori_mukaian

ツアーバッジを付けた団体さんや外国の観光客が豪華な雛と吊るし飾りを楽しんでいました。熱心に見ている人はほとんどが女性。夫婦で来ている人のだんなさんは手持ち無沙汰そう。。

Inatori_mukaian_2

お雛様も、江戸のなど古くて趣のあるものが多い。

Inatori_mukaian_3

形は高山の「さるぼぼ」に似た「猿っこ」や「子供三番叟」が、色は紅絹や七五三の着物でつくった赤いのやピンク色のが、ひな祭りらしい雰囲気。

Inatori_turusibina2

赤ちゃんの実物大くらいの大きな「這い子」も。

Inatori_turusibina3

その後、民家で公開している所で抹茶とお菓子のセットを頂きながら拝見したり、露地のあちこちで見ながら、入場料100円の「なぶらとと」へ。

ここでは、明治や大正のお雛様と吊るし飾り、当時の着物が合わせて展示してあり、時代の空気が感じられるようになっていました。大正のが色が華やかで気に入りました。

Naburatoto

少し離れた「岬の館」では、三大吊るし飾りの展示。

稲取の他、酒田の笠福(祝い事の時に傘に縁起物を吊るした)

Misakinoyakata_kasafuku

柳川の雛のさげもん(手まりのがそれか?)など。

Misakinoyakata_sagemon

食事に寄った「マリナーラ」という喫茶店では、端午の節句用の鯉のぼりや兜の男の子バージョンも。奥さん手作りの新作のが多く、郷土玩具の犬張子も取り入れてありました。

Turusibina_marinara

ぬいぐるみの要領で、表と裏の布を縫ってひっくり返し、綿を入れて作るのですが、最後の喫茶店で聞いたところでは、ほとんど手縫いとのこと。家のお雛様は飾りっぱなし(京人形と小学生の時作ったフェルトのぬいぐるみ)なので、来年には季節感を出すためにひな祭りの時期に飾れるよう、吊るし飾り2本くらい作ってみようか。。

あと、無料の足湯を回っていたら時間切れ。もう一つメイン会場の「文化公園、雛の館」、少し離れた「二ツ堀みかん園」はまた次回に。

ひなのつるし飾りの祭りの期間は大半の会場で3月31日まで。4月7日から6月30日までは、男の子バージョンの、「つるし端午の福まつり」として開催されるようです。

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