居谷里湿原
前記事の続き。2006/5/6、居谷里湿原へ。
居谷里湿原は長野県大町市の木崎湖から少し奥に入った場所にあります。林道と林の間の130m、延長1kmの細長い湿原です。近年、末期状態が進んでいた湿原で、ハンノキなどの進入も著しく、一時はこのまま無くなるかと思ったのですが、地元の保全により、ミズバショウなどの植物が観察可能。
歩き始めると、周辺の林の木の葉ずれのざわざわに混じって、オオルリの声や、湿原の中のハンノキからは、ミソサザイの複雑なさえずりが聞こえてきます。今年は、雪が多かった後急激に暖かくなり、花によって梅は遅く桜は早いなど開花期に片寄りがみられます。ザゼンソウは4月早めに咲き始めますが、まだ残っていました。
林の中からウグイスやツツドリ、ヤブサメのシシシシというしり上がりの虫みたいな声を聞きながら歩きます。前回はヤブサメの水浴びや、エナガが巣材にぜんまいの綿毛を持っていくのを観察しましたが、今回は家族連れなど人がだいぶ多くて姿は見られませんでした。
水辺のリュウキンカは見頃でした。
急激な暖かさのせい?ミズバショウはほうけていて、アップに耐えず環境写真。。
斜面にはキクザキイチゲがあちこちに咲き、針葉樹林に色を添えます。
半周すると林道へ出て、駐車場まで林縁を歩きます。シジュウカラ、コガラ、エナガ、コゲラ、アカゲラなどが入れ替わり現れました。向こうの山からクロツグミの明るいさえずりが風に乗って。ハイタカも一声キーと鳴いて飛び立ちました。木の葉が芽吹いたばかりのこの時期は、鳥を観察しやすい。
これも地元の努力か、前回枯れていた居谷里の一番水も復活していました。
飲んでみたら、空気のようで湿原を一周して渇いたのどに沁みました。
湿原への道すがら見た花。
イカリソウはショッキングピンクに近くて、すごく目立ちます。
私が撮った画像では、種の同定が難しいのですが。。
コシノコバイモのような気が。。
行った時期と書いた時期が違ってしまいましたが、夏もミミカキグサやタヌキモ、アズミホシクサ、サワランなども咲き、ハッチョウトンボも見られるそう。
大町市のホームページに湿原や観光地の情報があります。
ここで歩いた後、ゆーぷる木崎湖に寄って汗を流すのもいいかも。
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